【新日本三景】三保の松原のアクセスや駐車場、所要時間など観光お役立ち情報を紹介!
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先日、静岡に旅行に行ってきました。
静岡って良い所だね!!
とっても住みやすそうだった!!
元々の目的は三島スカイウォークと富士山を見に行こう!っていう趣旨の旅行だったんです。
けど計画を練る際に、新日本三景の一つが静岡にあることを知りました。
日本三景を2つ制覇してる身として新日本三景に手を出さないわけがありませんでした。
早速、無理矢理(?)計画にねじ込みました。
実際行ってみると、なかなかの満足感で新日本三景に選ばれるほどのポテンシャルを感じることが出来ました。
今回はその三保の松原について紹介したいと思います。
三保の松原とは
静岡県静岡市清水区の三保半島にある景勝地です。
約7kmの海岸線に、約3万本もの松が植えられ、砂浜からは駿河湾の向こう側に富士山や伊豆半島を見ることが出来ます。
その美しい景色から上述の新日本三景(大沼・三保の松原・耶馬渓)として有名であり、
1992年に史蹟名勝天然紀念物保護法によって、天橋立と共に日本で初めての名勝地に指定されました。
また、ユネスコの世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産にも登録されています。
この富士山がユネスコの文化遺産に登録される際に、この三保の松原を登録するかどうか、かなり賛否両論あったそうです。
なんせ、三保の松原は富士山から45kmも離れており、富士山を構成する遺産としては遠すぎる、また消波堤が文化遺産としての景観に相応しくないなどといった理由で、申請時には文化遺産への除外勧告を受けていました。
しかしそこからの逆転劇が起こります。
除外勧告を受けた後に市民による清掃活動や文化的景観保護制度を利用するなど諦めを見せませんでした。
そして、その甲斐あってか、三保の松原の文化遺産への認定に賛同する国が多く現れました。
結果、三保の松原は無事文化遺産の構成資産に認定されたのです!
紆余曲折ありましたが、これにより国内だけでなく、世界からその景観の美しさが認められた瞬間と共に、文化遺産への登録を信じていた人達が報われた瞬間でもありました。
この逆転劇を知り、三保の松原からの景色を見ることで、普段とはまた違ったものが見えるのではないでしょうか?
三保の松原を扱った作品
新日本三景の1つに数えられる三保の松原の歴史は古く、平安時代からその美しい景観で人々を魅了し続けています。
平安時代の頃は、今と同じような景色が見えていたのでしょうか?
残念ながら平安時代にはカメラは無いので、その時の景色を見ることは出来ません。
しかし日本最古の和歌集「万葉集」には、この景色を詠んだ句があります。
廬原乃 浄見乃埼乃 見穂之浦乃 寛見乍 物念毛奈信
廬原(いほはら)の 清見の崎の 三保の浦の ゆたけき見つつ 物思ひもなし
出典:田口益人、『万葉集』巻3-296
こちらの句の意味を簡単に説明すると、
「廬原の清見の崎から対岸の三保の浦よ豊かな海を見てると旅の不安も消えてしまうよ」
という感じです。
廬原の清見の崎は、静岡県浄見市興津町のことで三保の松原の対岸にあります。
そこからの三保の松原の景色は、当時の人の不安も消すほどなのです。
つまりどういうことか分かりますか?
すっごい綺麗なのです。(ボキャ貧)
松がたくさん植えられた海だと思ったら大間違いです。
最初は自分もそう思っていました。
しかし実際に行って、これは新日本三景に選ばれるなと納得するほどです。
実際に行くと、あなたもその綺麗な海に驚きの声を上げ、振り返った時の雄大な富士山と松のコントラストにまた驚きの声を上げることでしょう。
この美しい景色を当時の人も見て、自分の心の何かが洗われる、動かされるというのは一緒なんですね。
他にも三保の松原を扱った作品としては歌川広重が描いたとされる「富士三十六景」の一つ「駿河三保之松原」にも描かれています。
それがこちらです↓↓↓
歌川広重も魅了された1人なのですね。
三保の松原はこれらの他にも様々な句や絵の題材になっています。
羽衣伝説について
三保の松原を舞台にした有名な逸話として「羽衣伝説」があります。
羽衣伝説は全国各地にありますが、その中で一番有名なのがこの三保の松原の羽衣伝説です。
三保に白龍(はくりょう)という名の漁師がいました。
今朝も三保の松原で釣をしておりました。
見慣れた浜の景色ですが海原に浮かぶ春の富士はとりわけ美しく見えました。と、どこからともなく、えもいわれぬ良い香りがしてきました。
香りに惹かれて行ってみると一本の松に見たこともない
美しい衣が掛かって風に揺れていました。「何てきれいなんだろう。持ち帰って家の宝にしよう。」
そういって衣を抱え家に持ち帰ろうとしたその時です。
「もし、それは私の着物です。」
木の陰に美しい女の人が立っていたのです。「私は天女です。その衣は羽衣といってあなたがたにはご用のないものです。
どうぞ返して下さい。それがないと天に帰れません。」
白龍はこれがかの天の羽衣かととても驚きましたが、
天女の悲嘆にくれた姿を見て羽衣を返す気持ちになりました。「返すかわりに天人の舞を舞って下さい。」
天女は喜んで承知しましたが
「羽衣がないと舞が舞えません。まず羽衣を返して下さい。」と言うのです。白龍はふと思いました。羽衣を返せば舞を舞わずに帰ってしまうのではないか。
すると天女はきっぱりと答えました。
「疑いや偽りは人間の世界のことで天上の世界にはございません。」この言葉に白龍は自分がすっかり恥ずかしくなりました。
羽衣を身にまとうと、天女は優雅に袂を翻し、舞いを舞いはじめました。
どこからともなく笛や鼓の音が聞こえよい香りが立ちこめます。
白龍があっけにとられて見とれているうちに天女はふわりふわりと天へと上り
だんだん高くなったかと思うとみるみる内に愛鷹山から
富士の高嶺に、霞にまぎれて消えていきました。出典:三保松原の羽衣伝説 | 三保松原を知る | 世界文化遺産構成資産 三保松原 | SHIZUOKA CITY PROMOTION
この時の天女の羽衣の切れ端が御穂神社に保存されています。
また上記の羽衣伝説で羽衣がかかっていた一本の松が、「羽衣の松」です。
この松の周りは柵があり、「羽衣の松」と書かれた石碑があります。
そしてこの木を御神体として神社が「御穂神社」であり、その参道が「神の道」なのです。
三保の松原からの景色だけでは無く、「羽衣の松」や「御穂神社」、「神の道」なども是非見てみてください。
三保の松原へのアクセス
アクセスについては車で行く場合と公共交通機関で行く場合を説明したいと思います。
ですが、
三保の松原へは圧倒的に車で行くことをおすすめします。
三保の松原の近くに無料駐車場がありますし、
公共交通機関を使うと、清水駅から三保の松原付近まではバスで行けますが、そのバス停から三保の松原へは15分も歩かなければなりません。
その距離、約1kmです。
そのため車で行く方がより楽しめると思います。(体力的に)
車で行く場合
車で行く場合にナビを設定する際に、三保の松原自体は特定の住所を持たない(?)ので上手くナビでは設定出来ません。
なので御穂神社で設定すると迷わず行くことが出来ます。
- 東京方面からの場合
東名高速道路・清水ICから約25分。
- 名古屋方面からの場合
東名高速道路・静岡ICから約35分。
目的地の御穂神社の前に三保の松原の駐車場への案内が書かれています。
御穂神社の案内に従い曲がり角を曲がると下の写真のような道に出ます。
この写真の右側に見えるのが神様の通り道とされる「神の道」です。
この神の道沿いに行くと無料駐車場の看板があります。
車で行く際に気になる駐車場についての詳細については後述します。
電車で行く場合
電車で行く場合は三保の松原の最寄り駅である清水駅で降ります。
清水駅から「しずてつジャストライン」という路線バスに乗り換え、「三保松原入口」まで24分です。
そこから徒歩で15分くらいで着きます。
なので清水駅から三保の松原までは40分くらいでしょうか。
徒歩ルートはこんな感じです↓↓↓
また清水駅から出るバスの頻度ですが、だいたい15~30分に1本は出ているので、乗り遅れても焦るほどではないようです。
(Yahoo乗り換えアプリより)
三保の松原の駐車場・混み具合
先ほどにも書いたように無料駐車場があります。
旅行先での無料駐車場は本当にありがたいですよね。
駐車場代もバカになりませんものね。
この駐車場についての情報はこちらです↓↓↓
住所:静岡県静岡市清水区三保1336
営業時間:24時間
収容台数:約200台
マップ :下記
自分は平日の昼間に行ったため、結局空いており、半分くらいは空いていました。
しかし週末になると満車になることもあるそうです。
行く曜日や時間帯に注意しましょう。
この駐車場の周辺にはトイレや自動販売機、売店があります。
とても便利な駐車場ですね。
三保の松原の所要時間
ゆっくり見て回って45分くらいでしょうか。
御穂神社まで見るとなると、「神の道」を通らねばなりません。
この「神の道」が意外に長い。
なんと500mもあるのです。
なので端から端に歩くまでで5、6分くらいはかかります。
なのでだいたい1時間くらいはかかるでしょうか。
上の写真のような松原の中の道や御穂神社などをそこまで見なくていいって方は30分もあれば見終わると思います
なので静岡市エリアの観光の際に、少し時間が空いてるなという時に埋めるには丁度いいスポットだと思いますし、絶対に満足出来るスポットだと思います。
三保の松原からの富士山の眺め
そう、これが本来の目的です。
これを書きたくてこの記事書いてるんですよ。
※ ただし注意!
現地に行ってから景色を楽しみたいという方は見ない方がいいと思います。
やはりどんな素晴らしい景色でもなんとなく想像がついているとその素晴らしさも半減してしまうので。
それでは紹介していきます。
1枚目の奥の陸地は対岸の伊豆半島です。
また、3枚目、4枚目のちょうど雲がかかっている山がありますよね。
ええ、それが富士山です。
雲が被ってて全体は見れませんでしたよ、はい。
残念です。
ですが、富士山を抜きにしても美しいその景色にはとても満足ですし、見る価値はあります。
まとめ
日本三景もまだ2つしか制覇してないというのに、とうとう新日本三景にまで手を出してしまいました。
今後の楽しみが増えたということにしましょう。
だって美しい景色を見ることは、その見たという事実以上に価値のあるものですから。
なので平安から人々を魅了してきたこの三保の松原の景色に是非あなたも心洗われてきて下さい。
三保の松原の基本情報
住所:静岡市清水区三保
お問い合わせ先:054-388-9181
駐車場:あり
マップ:下記