日常は移り変わる
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この間の年末年始に実家に帰省した。
夏ぶりの帰省だったから、荷造りをしている時はわずかながら旅行に行くような、そんな風に感じていた。
いつから実家に行くのを旅行に行くような、ちょっとしたワクワク感を携えながら帰るようになったのだろう。
いつから実家に帰ることが非日常になったのだろう。
気付けば大学一年生で初めて一人暮らしをして、4月中はまだ実家での生活が日常であった。
けどいつからだろう。
日常が侵食されていた。
一人暮らしという寂しさに慣れ、完全にこれまでとは別物になっていた。
そう、大学近くのアパートに住む生活、こっちが日常になったのである。
日常は移り変わる。
きれいさっぱり、全てを覆して、一度移り変わるともうあの頃の感覚を思い出せない。
あの当たり前だと思ってた感覚。
暑い夏に冬を想うような、甘いものを食べた後にしょっぱいものを食べたくなるような、そんなないものねだりをして明日も日常をこなしていくのだろう。