市販と医薬品のニキビ薬を使ってみた効果と効果的だった薬の紹介
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多くの人が一度は悩むであろう厄介もの「ニキビ」。
ちなみにニキビの正式な病名は「尋常性ざ瘡」と言います。
この僕もニキビには中学生の頃から悩まされ続けて来ました。
ニキビを作った神様は無能なんですかね?
なので高校生の頃から皮膚科に通い、ニキビを抑える薬を処方してもらっています。
今回はこれまで処方してもらった4種類の薬の紹介と、どれが一番効果的だったかを紹介します。
※ 筆者は医療従事者ではなく、当記事は、被験者としてあくまで個人的な見解です。
当記事を書く際には、情報を精査し、可能な限り正しい情報を記載するよう努めていますが、当記事を発端とする何らかの損害については責任を負いかねますので、ご了承ください。
ニキビが出来る原因
そもそもニキビが出来る原因を知っているでしょうか?
ニキビを治そうと思うならその原因を知らなくてはなりません。
ニキビが出来るまでには二段階あります。
まず、一段階目は毛穴から分泌される皮脂の分泌量が増加です。
分泌量が増加する要因は様々ありますが、
代表的なものとして
- ストレス
- 偏った食生活
- 不規則な生活習慣
- 肌の乾燥
- 性ホルモン
が挙げられます。
上3つは説明しなくても体に悪いのは自明ですし、もちろん肌にも悪いです。
4つ目の肌の乾燥ですが、「なぜ皮脂の増加が原因なのに乾燥?」となる方いるかと思います。
ですがこの乾燥、ニキビを治す上で避けることの出来ない大敵なのです。
肌が乾燥すると、それを感知し、体は皮脂をどんどん分泌しようとします。
そして過剰に分泌してしまいます。
また、乾燥した肌の角質は固くあつくなるので、毛穴に詰まりやすくなります。
よって乾燥肌は通常よりニキビの出来やすい状態なのです。
5つ目の性ホルモンというのは「アンドロゲン」という男性ホルモンが大きく関わっており、思春期には、男子だけでなく、女子もこの男性ホルモンの比率が高くなります。
そのため思春期には、男女問わずニキビが増加するのです。
そして二段階目は、増えた皮脂により毛穴が詰まり、アクネ菌が増え、炎症が起こります。
アクネ菌は誰の肌にも存在している常在菌です。
完全に悪者の菌というわけではなく、 肌のph値を調整して、病原菌が増えるのを抑制するなど正常な数であれば、有益な菌なのです。
ですがこの菌、空気に触れることが嫌いな嫌気性の菌であり、増えた皮脂が毛穴に詰まり、毛穴が真空状態になることで増殖します。
こうなったらこいつはかなり厄介。
増殖したアクネ菌は、皮脂を食べ「リパーゼ酵素」というものを分泌します。
このリパーゼ酵素が脂肪を分解して「遊離脂肪酸」という物質ができます。
この遊離脂肪酸が毛穴を刺激することで炎症が起こります。
文章だけでは分かりずらいでしょうか。
小林製薬のHPに分かりやすいイラストがありましたのでこれを見ると分かりやすいです。
大人ニキビと思春期ニキビ
大人になってから出来るニキビと思春期の頃に出来るニキビはその出来る原因が違います。
それぞれ次のような違いがあります。
- 大人ニキビ→肌の乾燥による皮脂の過剰分泌
- 思春期ニキビ→性ホルモンによる皮脂の過剰分泌
それぞれケアの仕方は薬の効き具合も違います。
そこの判断は、プロである皮膚科の先生にお任せしましょう。
ニキビが良くなる最善の方法は皮膚科を受診し、先生の言いつけに従いながら医薬品を使用することです。
是非ニキビに悩んでいる方は、「ニキビなんかで」と思わず皮膚科に行ってみてください。
これまで使った薬
これまで僕が使ったことのあるニキビ薬をおすすめ度と共に紹介します。
あくまで僕の体感的な効き目であり、効果には個人差があります。
ご了承ください。
市販の薬
- びふナイト
おすすめ度:★☆☆☆☆
1つ目は小林製薬から出てる「ビフナイト」です。
使ったことがある人も多いのではないでしょうか?
こちらは中学生の時のニキビが出てき始めたあたりに使っていました。
効き目としては、ニキビは多少小さくなるが完全には無くなりませんでした。
ずっと塗り続けていても、全体的に良くなった印象もありませんでした。
こちらの口コミを見ても同様の意見が多くありました。
https://s.cosme.net/product/product_id/354962/reviews
多少ニキビを小さくするためだったら使いようですが、完治したい方は使っても納得する効果は得られないです。
- アクネス(洗顔)
おすすめ度:★★☆☆☆
こちらはロート製薬から出てる「アクネス」というシリーズの洗顔です。
使った効果としては、洗った前と後ではニキビの大きさが違っていたりとある一定の効果は感じました。
ですが、この洗顔でニキビが完治することはなかったです。
口コミを見たところ、かなり改善したという方もいましたので、効果には個人差が結構あるようです。
https://s.cosme.net/product/product_id/329006/reviews
また注意点としてはスクラブが入っているため、とても洗浄力が強いです。
僕はアトピー性皮膚炎で乾燥肌なので余計ですが、洗顔後は肌がつっぱりました。
アトピー肌など、肌が弱い方は使いすぎると炎症を起こす可能性があります。
使用の際は、肌の様子を見て使いましょう。
- アクネス(化粧水)
おすすめ度:★☆☆☆☆
こちらもロート製薬から出てる「アクネス」シリーズの化粧水です。
使い心地としては、少しピリピリと刺激があり、これもまた肌が弱い方の使用には注意が必要です。
効果としては、ニキビが小さくなるなどの効果は得られなかったです。
また保湿力は少し低いかなと感じました。
塗った後でもまだつっぱりを感じました。
なのであまりおすすめは出来ないです。
医薬品
-
ゲンタシン
おすすめ度:★★★☆☆
ゲンタシンは、アミノグリコシド系抗生物質です。
要するに細菌を殺し、増殖を抑える薬です。
ニキビの薬として処方されることは少なく、ニキビの治療薬のしては主流ではありません。
ですが、抗生物質ですので、増えすぎたアクネ菌の数を抑制することが出来ます。
特に化膿したニキビには効果的でした。
一方、こちらの記事によると、初期である白ニキビや、酸化してしまった黒ニキビには効果が無いようです。
ゲンタシンはステロイドが配合されておらず、ニキビを綺麗に治すという効果は持っていません。
ですので、あくまで膿んでしまったニキビに対して、その化膿を抑制するという補助的・局所的な薬であると言えます。
- ヒルドイドソフト軟膏
おすすめ度★★★★☆
こちらのヒルドイドソフト軟膏は、本来はニキビ治療のための薬ではなく、主にアトピー性皮膚炎の治療薬として処方されることが多いです。
主な効果として、
- 保湿効果
- 使用部位の血行促進
- 血行障害による痛みや腫れの緩和
が挙げられます。
前項のニキビが出来る原因の1つが「乾燥」であると書きましたが、この薬は保湿力がとても高く、乾燥肌によるニキビに悩んでいる方には予防としてうってつけの薬です。
また、薬剤師の方に聞いたのですが、ヒルドイド薬は塗布部の血行を促進する効果があるので、
肌の代謝が良くなる→ターンオーバーが正常に近づく→ニキビ跡の治りがスムーズ・綺麗になる
という効果があるそうです。
このことを書いた記事もありました。
その記事はこちら↓↓↓
肌の乾燥によって引き起こるニキビ(アトピー患者のニキビ、大人ニキビ)には大きな効果があります。
また、思春期ニキビでも乾燥は大敵なのでこちらの薬はとても有効でしょう。
- ビーソフテン
出典:ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%「日医工」:25g×10(ビーソフテン油性クリーム0.3%)|薬の個人輸入 空詩堂
おすすめ度:★★★★☆
こちらは先程のヒルドイドソフト軟膏のジェネリック医薬品です。
そのためヒルドイド軟膏と効果は変わりませんが、値段は結構違います。
- ヒルドイド→22.2円
- ビーソフテン→8円
このように大体1/3くらい安いです。
医療費を抑えたい場合は、皮膚科の先生にお願いしてみるのも手です。
-
ダラシンTゲル
おすすめ度:★★★★☆
このダラシンTゲルは、現在ニキビ治療薬としてはかなりポピュラーです。
クリンダマイシンリン酸エステルが主成分の外用抗生物質製剤で主な効果として、ニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌し、その数を抑制します。
これ、かなり効きます。
塗るのと塗らないのじゃ大違い。
初期の段階で塗るとあまり酷くならず、重症化するのを防ぐことが出来ます。
ですが、白ニキビにはあまり効果が無いように感じました。
白ニキビに関しては、悪化はしませんが、完全に治らずしばらく残り続けます。
赤ニキビや膿んだニキビには効果抜群です。
気になるその価格ですが、薬価は35.6円です。
1本10gなので350円ほどでしょうか。
もちろん医療技術料や消費税などが別にかかりますが、これ1本で1、2ヶ月持ちます。
かなりコスパはいいのではないでしょうか。
さすが長年使われてるだけあるなという薬です。
- クリンダマイシンゲル
おすすめ度:★★★★☆
こちらは先程のダラシンTゲルのジェネリック医薬品です。
ジェネリック医薬品ですので効果は大して差がありません。
薬価は21.1円ですので、ダラシンの6割程の値段です。
-
ディフェリン
おすすめ度:★★★★★
こちらの薬は、アダパレンを主成分とし、主な効果は、表皮における角化細胞の分化の抑制・角質剥離作用による毛穴の詰まりの解消です。
要するに、毛穴が狭くなるのを防ぐことでニキビが出来づらくするというものです。
ニキビの予防に特化してるため、すでに発生したニキビを治す効果はありません。
そのため先程のダラシンTゲルなどの抗生物質と共に処方されることがほとんどです。
これを付け始めてから、段違いにニキビが出ないようになりました。
白ニキビは時おり出ますが、赤ニキビや膿ニキビのような重症化したニキビは本当に出にくくなります。(あくまで出にくいです。2週間に1つ出来てたのが2ヶ月に1つレベルで出にくくなります。)
この薬と出会う前の僕は、出来たニキビをいかに早く無くすかが大事だと思っていました。
ニキビはできるものだと諦めていたのです。
ですがこの薬と出会ってから、ニキビが出にくい肌環境を作ることが大事だと気付かされました。
治療より予防が大事なのです。
ただこちらの薬、角質剥離作用があるので、使い始めは肌が乾燥しやすいです。
そのため乾燥肌の方は特にですが、念入りに保湿してください。
- デュアックゲル
おすすめ度:★★★★☆
こちらは僕が今年から新しく処方され使っている薬で、2015年に発売された新しい薬です。
主成分はクリンダマイシンリン酸と過酸化ベンゾイルで、その効果は殺菌作用によるアクネ菌数の抑制と毛穴を詰まりにくくします。
そう、この薬は、1つでダラシンTゲルとディフェリン、2つの薬の作用を持っているのです。
その名前もdual actionから命名されました。
2種類の効果を持つので、これ一つでかなりニキビを減らせます。
このようにクリンダマイシンを主成分とする薬(ダラシンTゲルなど)のみを付けるより倍の効果が得られます。
ですが注意点もあります。
僕は軽度ですがアトピー性皮膚炎を持っています。
ドゥアックは、副作用としてアレルギー性接触皮膚炎が現れることがあります。
僕もニキビが出来た部分に継続的に塗っていたところ、ほっぺ全体が赤くなり、湿疹が出ました。
こちらにも書かれている通り、副作用は塗ってみないと分かりません。
かなりニキビを減少させることが出来る薬ですが、僕は副作用が出る体質であったため、★★★★にしました。
副作用が出た場合には、直ぐに皮膚科を受診し、先生に相談してください。
効果的だったニキビ薬
一番効果があったなと感じているのは、ダラシンTゲルとディフェリンの組み合わせた使い方です。
基本的にはディフェリンを塗ってニキビを予防。
それでも出てきたニキビに対しては、ダラシンTゲルを塗り、出来るだけ早くニキビを治します。
保湿剤を塗ることも忘れてはいけません。
まとめ
これまでニキビと戦って来て思ったことは、皮膚科に通ったすぐ治りますし、綺麗に治ります。
市販の薬では多少の効果があれど、たかがしれています。
僕の場合は全くと言っていいほど治りませんでした。
市販の薬を使って治らないと悩んでいる方は、皮膚科に行ってください。
医薬品と市販の薬では効果が天地の差です。
ニキビの悩みは誰しもが持つものです。
なので一緒に頑張りましょう!!
そしてこの記事がニキビに悩む誰かの助けになれたら嬉しいです。